日本の温泉・銭湯と入れ墨(刺青)・タトゥーの話
日本の温泉・銭湯と入れ墨(刺青)・タトゥーの話2026.4.4
一ツ星温泉ソムリエ 地域活性化マスターが、温泉で副業を始めて思うことをツラツラと書いているシリーズの第4弾。
日本の温泉・銭湯と入れ墨(刺青)・タトゥーの話。
最近ではインバウンド客の影響もあって、日本の温泉地でもタトゥーOK、シールを貼っていればOKなんていうところも増えてきましたが、依然として日本の温泉地ではNGの施設のところが多いです。
僕は個人的には、入れ墨・タトゥーが何でNGなのか、何で怖いのかよくわからないっていう感性の持ち主だったりしますが(僕は入れてませんけどね)、周囲の温泉好きの中にも、そういう人ばかりの施設はちょっと怖いっていう人もいます。
育ってきた環境なんかもあるんだろうなぁって思うけど、嫌だと思う人がいたり、怖いと思う人がいたりする以上、致し方ないのかなとは思います。
それは差別だって言われたくないなら、そのイメージを払拭したいなら、入れ墨・タトゥーを入れている人側が、入れていない人以上にマナーを守る必要があるのかなとも思います。
そもそも何で入れ墨・タトゥーは温泉NGなのか

日本の法律上は、入れ墨・タトゥーが入っている人が公衆浴場に入ってはいけないっていう法律はありません。ちなみに、銭湯は法律で入れ墨が入っているっていう理由だけで入館拒否をすること自体が違法になる可能性があるとのこと。
これ、気をつけないといけないのは、スーパー銭湯はいわゆる銭湯扱いじゃないですからね。スーパー銭湯に行って、断ったら違法だって騒いだら、は?っていう顔されますからね。
民間の温泉施設やスーパー銭湯は、その会社・施設ごとにOKなのかNGなのかを自由に設定することができます。
シールで隠していればOKのところもあれば、1人だったらOKだったり、特に制限を設けていなかったり。
日本では入れ墨=反社会的勢力(ヤクザ)=怖い・トラブルを起こすのイメージが今でも拭えない部分が大きくて、実際その傾向がないかと言えば必ずしもNOとは言えない部分もあるから、怖いと思う人がいる、威圧感を感じる人がいる、だからみんなが癒されるための場所である温泉や銭湯ではお断り、というのが大きな理由のようです。
僕個人としては別にタトゥー入っててもいい人はいい人だし、入ってなくてもウンコはウンコだと思ってるんですけど、世の中の人はそうじゃない人もたくさんいるそうなので、出稼ぎ先のルールに則って、お客様の体のチェックはしています。
たぶん、タトゥー完全OKな施設以外のスタッフは、みんなお客様の体のチェックっていうのがスタッフの仕事に含まれているはずなので、スタッフにジロジロ見られているって感じる温泉施設なんかは正しくスタッフが仕事をしているっていうことです。お客様からしたら違和感があるかもしれないですけど、タトゥーNGの施設に、タトゥー入っていることを隠して入ってくる人っていうのはみんなが思っている以上に多いんです。なので、スタッフもチェックするのが仕事のひとつです。
タトゥー入っている人がマナーを守らずに好き放題している、その状態を注意できるお客様は果たしてどのぐらいいるのか。そう考えると、従業員がそのルール違反を止めさせる義務があると思うので、僕もタトゥー入ってる人には他の方以上に厳し目に注意をすることがあります。
本来は、そういう日本では数少ない入れ墨・タトゥーOKな施設で、入れ墨・タトゥーが入っている人こそ人一倍ルールを守ってほしいと思います。じゃないと、せっかくのOKな施設もNGにルールを変更せざるを得なくなります。僕は入れ墨・タトゥーに対する恐怖心も偏見も全くない温泉好きだからこそ、逆にそういう人たちにも温泉を愉しんでほしいから、マナーを守ってほしいなって思います。
タトゥーOKな施設の話のことばかり書くと僕の出稼ぎ先がバレそうなので、僕はタトゥーOKな施設とNGな施設、複数の施設で現在出稼ぎをしてるので、特定の施設の話じゃないっていうことをポロっと明かしておきます。
スタッフは傾向を知っていて連携している
一番は見た目と態度。残念なぐらい、その傾向は見抜かれてますし、だいたいまぁそうだろうなっていう態度・口調・服装、です。っていうか、タトゥーしてるイキった若者はわかりやすいです。なので、スタッフに要チェック客の連絡が入ります。
あんまり詳しく書くと、いたちごっこで抜ける方法を突いてくる可能性があるので詳しく書きませんが、毎日何百人ものお客様を迎えて、その中からタトゥーのある人ない人を見ているスタッフは、嘘をついて入館してくる人の傾向をわかってます。
受付でタトゥーなし、で抜けたとしても、お風呂のスタッフのチェックで、あの客はタトゥーあり、っていうのを共有されています。施設によってはその場で声をかけて退館です。
タトゥーNGの施設でタオルやサポーターや湿布なんかで隠してる人も結構いますが、アイツ怪しい・アイツたぶんタトゥー、っていう情報がスタッフ内で共有されて、いろんなスタッフがチェックするようになりますので、だいたいバレます。サポーターや湿布なんかは衛生上の問題でその場で取るように言われると思います。
その場合、通常は入館料は返金されません。なぜなら嘘をついてルール違反をして入ってきているから、です。その場合は返金しませんってお店のどこかに書いてあると思います。
その時はスタッフをだまくらかして入れたとしても、このご時世、どこの施設もカメラをあちこちに設置してますし、その映像からその人を出禁にする、なんてこともできます。
その人が出禁になるぐらいなら別にいいんですけど、入れ墨・タトゥーの人たち全員NGになっちゃうのが一番悲しいですよね。
これは偏見もありますけど、タトゥーしてる人たちの方が、してない人より圧倒的に人数が少ないのに、トラブルを起こしやすい、態度が悪いっていうケースが多いのも現実で、それはマイノリティが自分で自分の首を締めている状況以外何でもないです。周囲の客に威圧感を与える言動、大声で話すなどのルール違反、そういう全てがタトゥーをしている温泉愛好家にマイナスでしかありません。僕は何の偏見もないからこそ、そんなことをしてほしくないって思っています。
僕は気にしなくても、あの人入れ墨入ってるんですけどとか、入れ墨の人いるんですけどいいんですか?とかそういうことを言ってくるお客さんって、本人たちがどの程度認識してるかわかりませんけど、かなり多いんですよ。その施設はタトゥーOKな施設なのに、お風呂場にタトゥーの人がいるんですけどってわざわざ言ってくる人も結構います。
その上で、その施設のルールに則って滞在OKなのか、即退館なのか判断している、という感じです。即退館は、その日帰らされるっていうのもそうですけど、その後も出禁になる可能性が高いので、気をつけてくださいね、本当に。
温泉好きなら入れるな、入ってるならOKのところに行け
とはいえ、本音を言えば、温泉好きなら入れ墨・タトゥーを入れるな。っていうのが僕の本音です。
タトゥーを入れる入れないで、温泉を楽しめるか楽しめないかは10倍、いや100倍違うと思います。そもそも入れる施設が100倍ぐらい違うでしょうしね。
もし温泉が好きだけど、タトゥー入れるかどうか迷ってる。小さいのならOKかな?シール貼ってればバレないかな?なんて悩んでる人がいたら、温泉とタトゥーどっちがこの先一緒の人生に必要か考えて入れてくださいね。一生温泉入れない(入れるところもある)のと、一生タトゥー入れないの、どっちが自分の人生にとって大事かどうか。
あ、ちなみに、入れ墨・タトゥーはたぶん、温泉施設では働けないと思います。どこの面接でも入れ墨入ってるかどうか聞かれたので。お客様に注意するのにスタッフが入ってるとかありえないので、当然っちゃ当然。聞かれなかったから入社したけど2時間でクビになったヤツがいたって話を先日聞きました。
温泉バイトは、当然無料で温泉に入れるっていう最高のメリットがあるので、そういう最高の副業したい人は入れ墨入れない方がいいです。(そんなにいないか)
タトゥーが入っている人を受け入れているところではマナーを守る
入れ墨・タトゥーを条件付きでOKしてる施設でも働いているので、僕は口には出しませんけど、へぇ~こんなかわいい顔してこんなタトゥー入れてんだとか、こんな全身にタトゥー入れていくらかかったんだろ、すげぇなぁ~って見ちゃったりするんですけど、スタッフのみんながそうは思ってないらしいです。怖い客が来た、と思ってる人もいるとか。
なので、日本では数少ない入れ墨・タトゥーをOKしてくれてる施設にはありがたい気持ちを持って、その施設のルールに則って、マナーを守って、ゆっくり温泉を愉しんでほしいと僕個人としては思っています。
余談:貸切風呂なら行けるところも?

貸切風呂がある施設ならOK出してくれるところもあるとかないとか。ただ、館内では洋服やシールで隠すなど、他のお客様に威圧感を与えないように、というか、他のお客様が威圧感を与えられていると思わないように、が正しいですかね。とにかく、入れ墨・タトゥーが入っている人は、温泉では肩身が狭いのは致し方ないってことは理解してほしいし、そんなのはタトゥー入れる前からわかってたことですよね?
温泉に行ってから入れ墨・タトゥーNGですって言われてキレて文句言うっていう人を見たことありますけど、そんなの事前に調べるか聞いたらどうでしょうか。
僕は犬を飼ってるので、ペットOKかどうかをレストランに聞かないで犬を連れて行って、ペットNGって言われてキレて文句言う、なんてことしたことないですけどね。やってること一緒ですからね。
正直に話して気持ちよく温泉を愉しんでほしい
受付とかそれ以外のスタッフをだまくらかして入る人、結構います。タトゥーNGの施設で入ってないって嘘ついて入るヤツも多いです。
僕は仕事後にその温泉に入って帰るっていう日もあるので、普通に客として脱衣場やお風呂場にいたりますが、当然裸なので知り合い以外は僕のことを従業員と思っている人もいないから、平気でここはチョロいから隠してれば平気、みたいな話をしてる若造をお風呂場で見ることもあります。当然上がってからアイツはタトゥーだから要チェックっていうのはその時間のスタッフに共有して帰ります。従業員が結構どこの施設も仕事の前後・休日に来ていたりするので、あんまり大人をバカにするようなことはしない方が良いと思います。バレなかったからOK、みたいなことを続けていると、スタッフ間で怪しい客(傾向があるのでその情報は店内で共有されてます)はチェックがされていて、ある日突然友達と来たら自分だけ入れない、なんてことが起きます。
その場でだまくらかして自分だけが気持ちよく過ごせればOK、みたいな浅はかな考えではなく、入れ墨・タトゥーのあるなしに関わらず、温泉を楽しめるように、入れ墨・タトゥーがある=トラブルメーカーみたいな偏見を持たれないように、みんながマナーを守って温泉を愉しんでほしいなって思っています。
タトゥーフレンドリーを謳っている温泉も最近はありますが、だからといって他のお客様が不快だと思うことをして良いっていうわけじゃないですからね。一般のお客様と同じように、マナーを守って温泉を愉しむ。それができないと、せっかく入れ墨・タトゥーに関して寛容になりつつある日本の温泉でも、NGっていう施設がまた増えていくと思います。そうならないように、入れ墨・タトゥーをしている人側が配慮をすべきかな、と思います。
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