温泉の疑問あれこれ:持ち物編
温泉の疑問あれこれ:持ち物編2026.4.22
温泉で働き始めた温泉ソムリエのつぶやきブログ。
今回は温泉施設やお風呂場への持ち物について書いてみたいと思います。
このテーマでは触れませんが、お風呂場には当然スマホの持ち込みは厳禁です。ロッカーにしまって、脱衣場でも使用しないこと。
シャンプーやボディソープが備え付けてない温泉に持ち込んでも良い?

これは施設によってスタンスが異なるので、ホームページなどに記載がなければ施設のスタッフに確認をしましょう。
ホテルや旅館ではほとんどないと思いますが、温泉施設では、設備の都合や環境への配慮などを理由に、シャンプー類の使用を禁止している温泉もあります。そういったところでは、必ず施設のルールを守りましょう。備え付けのシャンプーが嫌ならその日はお湯で洗うだけでも良いと思います。1日ぐらいシャンプーで頭洗わなくても死なないですからね。
タオルは体を隠すため?隠さないなら必要ない?

前を隠す隠さないっていうのはその人の気持ち次第なのでどうでもいいです。従業員からすると(男性に限りますが)外湯慣れしてる大半の人は隠してません。隠してるのは若い学生と温泉に慣れていない外国人ぐらいです。ほとんどの人は温泉やスーパー銭湯で他人の裸をなんとも思ってません。恥ずかしがらずに(別に隠してもいいですけど、必死に隠してる人は浴槽にタオル入れがちなので要注意な感じです)。
浴用の小さなタオルは、「体を洗う」「のぼせ防止」「上がる時に体を拭く」そのためにお風呂場に必要なのです。温泉では必要です。
温泉の場合は、温泉ソムリエ協会としては手で体を洗うっていうのを推奨してたりもするんですが(角質を取りすぎると温泉の刺激を受けすぎてしまうことがある)、僕は昭和の人間なので、どうしても体をゴシゴシしたいです。なのでそのためにナイロンタオルを持っていって使っていますが、タオルで代用してもOKです。
そして続いてのぼせ防止。冬はお湯で濡らして、夏は水で濡らして、頭の上に置いて入浴しましょう。長湯しすぎたらダメですが、それだけでのぼせ防止効果があります。先に体を洗ってタオルを使った場合は、泡が出なくなるまでしっかりゆすいでから使いましょう。
最後に、お風呂を上がる時に、脱衣場ではなくお風呂場で体をそのタオルで良く拭きます。大半の人はその常識を持っていますが、ビショビショのまま脱衣場に行く人も多いです。脱衣場は、来たばかりの人やこれから帰る人が靴下で歩く場所です。家のお風呂じゃないんだからロッカーに入れたバスタオルで拭けばいいや、と脱衣場をビショビショのまま歩く行為は非常識な行為です。手でパパッと水滴を払ってごまかしてる若い子もいますが、絶対に止めましょう。僕は厳しいので注意します、ビショビショのまま脱衣場に行こうとする人。
温泉は乾きが早い場合も多いので、バスタオルなしで、手ぬぐいや浴用タオルだけで十分。真冬でなければ、お風呂場で体を拭いて、脱衣場付近に休憩スペースがあれば乾くまで風を浴びる・風で自然に乾かす、なんてのも通な過ごし方。(なければ扇風機ってのが定番)
※休憩スペースや椅子、トイレなどを体が濡れたまま使うのはダメです。必ずしっかり体を拭いてから。
浴用の小さいタオルを忘れてしまったけどバスタオルを代わりに使っても良い?
NOです。ほとんどの温泉施設ではレンタルなり安価で小さいタオルを売っていますので買いましょう。
タトゥーNGの施設でタトゥー隠し(逆にそんなやついないから目立つからすぐ見つかるけどね)に使ったり、お風呂の入り方を知らない外国人がバスタオルを代用しようとしてることがありますけど、絶対にダメっていうことはないけど、やめた方がいいです。大きいので湯船にタオルが浸かる可能性がありますし、何よりお風呂場で邪魔です。
じゃあ体は手で洗うし、バスタオルで体拭くからいいや、ってなる人、一つ前の項目よく読んでくださいね。小さいタオルは、お風呂を上がる時に体を拭くために必要です。小さいタオルなしで外湯に行くっていうのはとんでもないマナー違反だと認識してください。
ヘアゴムを忘れてしまった場合はどうしたら良い?

たいていの温泉施設ではフロントなどでヘアゴムを販売していますので、忘れたことを入浴前に気づいた場合は購入しましょう。脱衣後・入浴後に気づいたり、スタッフの人に注意された場合は、もしロッカーキーがゴムならそれで縛るっていう荒業も(結構やってる人いるので鍵を壊したり失くさなければ許されるかなと思います)。タオルで上手いこと髪をアップにするっていう方法もあるので、ちょっとネットで調べてみてくださいね(脱衣場でその方法をネットで検索とか最悪のマナー違反なので注意)。
男性の長髪の人(外国人が多い)で、髪を結んでいればOKだと思っている人がいますが、それは目的が違います。湯船に髪をつけないっていう衛生上の問題なので、縛ってればOKではありません。しっかりアップにして(後れ毛とか大量に出てる人もいますけどそれもダメ)湯船に髪がつかないようにしましょう。
アクセサリーをしたまま温泉に入っても良い?

基本はNOです。アクセサリーの素材と温泉の成分にもよるんですが、特にシルバーアクセサリーは、温泉の成分によって腐食や変色の原因になることがあります。なので、面倒でも全て外しましょう。シルバー以外にも銅が含まれる場合も注意が必要です。
金(純金)やプラチナ、チタンは比較的安心と言われていますが、メッキや、ピンクゴールド・ホワイトゴールドのように他の素材が混ざっている場合は変色したりすることもあるので注意が必要です。
硫黄泉だとシルバーアクセサリーが真っ黒になってしまう、なんていうトラブルもあります。温泉自体よりも硫化水素の濃い場所だと化学反応で変色してしまうので、脱衣場内でも危ない場合があります。宿泊先であればお部屋に置いておく、貴重品ロッカーがあれば入れておく(袋とかに入れておくと更に安心)、外湯利用の場合はカバンに入れておくだけでも安心です。元の銀色に戻す方法もありますが、手間がかかるのでアクセサリーは外す、を基本にしましょう。
僕は仕事中にお風呂場でシルバーアクセサリーをしているお客様を見かけたら、変色する可能性があるから外した方が安心ですよって声をかけてはいるんですが、なかなか全員のアクセサリーをチェックしてっていうほどお風呂場にずっといるわけじゃないので、温泉ではアクセサリー類は全部外しましょう。
時計をしたまま温泉に入っても良い?

腕時計をしたまま温泉に入ってる人って結構いますが、答えはNOです。耐水だから、ダイバーズウォッチだから、と思っている方もいるかもしれませんが、水圧や長時間の高温・温泉の成分を想定はされていないため、ほとんどの腕時計は温泉では外すように注意事項に書いてあるようです。耐水性に問題がなかったとしても、使われているパーツの腐食・劣化の原因になったりもします。
お風呂場に時計がなくて待ち合わせ時間が知りたいからっていう方は結構いるんですが、そういう時は脱衣場の時計を見るか、もしスタッフがいたら今何時ですか?って聞いちゃいましょう。ほとんどのスタッフは時間で仕事が決まっているので時計をしています。
要注意なのがアップルウォッチ。温泉ではしない方が安心です。耐水性あるしって思っているかもしれませんが、長時間お風呂やサウナのような高温の状態になるという想定をされていません。また、石鹸類や温泉の成分(硫黄や塩分など)による腐食なども考慮されていませんから、できるだけ外しましょう。本体もバンドも温泉用には作られていません。
これがなかなか外国人には伝わらなくて、温泉では時計が禁止されてるのか、と勘違いされる方もいるんですけど、壊れる可能性があるから外した方が安心ですよって伝えたいのに英語が上手く話せない僕なので伝わってないですわ。まぁそれでも外すならその方がいいか、とは思っている。
The hot spring minerals and heat may damage your device.
って言えばいいってGeminiが教えてくれたけど、覚えられないからなかなかいざという時に出てこない。なので、このブログ見て、温泉ではアップルウォッチ外そうって思ってほしい。
眼鏡をしたまま温泉に入っても良い?

条件付きですが、基本はNOです。
温泉の成分で眼鏡のコーティングが取れてしまったり、ネジなどのパーツが腐食してしまう可能性があるため、外すのが基本です。
眼鏡を外すと温泉で何も見えなくて死ぬ、っていう弱視の人は結構いまして、そういう人はバイト先にもいますが、割り切って安い眼鏡や、コーティングのない眼鏡ってのを温泉用の使い捨て(1回って意味じゃなくダメになったら買い替えるって意味)にして使っているそうです。僕は文字を読め、人の顔を認識しろって言われなければ見えないってことはないレベルの近視なのでお風呂の時は眼鏡を外していますが、やっぱりせっかくの景色もぼやっとしてるし、温泉の説明書きも見えないし、メガネしたいですよね。
最近は温泉やサウナでも使えるっていう眼鏡を一部の眼鏡メーカーが販売しているので、そういうのを買うっていうのもいいですね。
浴室、お風呂場に飲み物や食べ物を持っていっても良い?
NOです。特に食べ物。
サウナブームもあって飲み物をお風呂場に持っていく人が増えてるんですけど、基本はお風呂場に飲み物を持ち込むのは禁止している温泉・スーパー銭湯がほとんどです。
うっかり湯船やサウナ内にこぼしたり(湯船じゃなくて床でも糖分が入ってるものだとベタつきが残ったりする)っていう衛生上の問題もありますし、温泉の成分や気温・湿度による変質で食中毒を起こす可能性があるからです。
棚があればそこに置いておくっていう人もいますが、本当はダメです。脱衣場(ロッカー)に入れておいて、そこに戻るなり、水飲み場があるならそこで飲むなりしましょう。
もう一つ、水筒は落として割れる可能性もあり、ガラスが使われていた場合(魔法瓶はガラスが使われているものが多い)、営業ができなくなる可能性があります。言わずもがな、お風呂なので皆裸・裸足で歩く場所ですから、ガラスの破片なんかがあったら大事件で、営業を中止して清掃をせざるを得なくなります。損害賠償請求される可能性があります。
浴槽の縁に飲み物を置く人が結構いるんですけど、絶対NGです。うっかり手が滑ったり、他の人が蹴っ飛ばして浴槽に飲み物が入ったら、お湯を全部抜いて清掃しないといけないですからね。これも損害賠償ものです。
お風呂もサウナも水分補給は大事ですが、入浴前・入浴後にしっかり水分補給をしましょう。お風呂上がりの牛乳・コーヒー牛乳・ビール、最高ですからね。
大切なことは、休息・食事・水分補給、そしてマナーを守る
もともと温泉が大好きで、温泉で副業を始めたこともあって、ほぼ毎日のように温泉に入っていますが、客として温泉に入っていてもどうしてもマナー違反が目についちゃうし、注意しないスタッフを見ると残念な気持ちになる。みんなに気持ちよく温泉を愉しんでもらうために、最低限のマナーを知って、守ってほしいって思っています。
難しいことはそんなにないです。周囲の人に気遣う、っていうのが公衆浴場・温泉の基本ですからね、家のお風呂とは違うんだよってことをみんなが意識して、みんなが癒される場になるといいな、と思っています。
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